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引退

ナースの叔母が、年内で引退と告げてきた。「姉の歳まで後6年。好き嫌いもせず生きて来た姉だけに、それは重い現実。余力を残して人生過ごします」とのこと。姉とは私の母であり、姉の歳とは、母が逝った年齢のことである。そんな風に言われると、母はずいぶんと早く逝ってしまったのだなぁと淋しくなる。先日の美空ひばりメモリアルコンサートで、母と観た新宿コマ劇場のステージが映された。たくさんではないにしろ、母と共に観たものは記憶の中に生きている。長く生きることだけが人生ではないとは思うが、母と話したい、と切に思うひとりの夜もある。

叔母は2匹の犬と暮らしているので、ひとりではない、と言ってよいのだろう。だから余計な心配をして年寄り扱いするのはやめておこう。何歳になっても私の記憶の中の叔母はとても若い。同窓会に出席する母に頼まれ、同窓会が終わるまで私を銀座で子守りしてくれたあの頃、たぶん叔母はまだ高校生ではないだろうか。SONYビルのドレミファ階段をいったりきたりする私が、もういい、と言うまでつきあってくれた優しく美しい叔母こそが、私にとっての永遠の叔母の姿である。

こういう話は、たいてい死んでから書くのだろうが、それでは叔母が読めないので今書いた・笑。「姉が偉大な姪を残してくれたことが私の宝物です」と、叔母は言ってくださった。愛する人の宝物になれて、私は幸いだ。どうか、お母様(私の祖母であるが)譲りの独立したスタイルで、残りの人生を楽しんでほしい。叔母はこのブログをいつも読んでくれているので、叔母を愛する証として、こちらから引退のお祝いを申し上げました。皆さまおつきあいいただきありがとうございました。


叔母と私。母の文字で「昭和38年一月ある暖かい日のスナップ。キューピーの三つ子を抱いて」とある。そのシリーズ笑の中の一枚。叔母とは11歳違いのはずだから、この時16才。私が祖母にそっくりなので、びっくり!


祖母と大学時代の母。阿佐ヶ谷の家のあたりでしょう。似てないですか?祖母に笑

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