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明日の支度

今朝は起きてすぐから、明日の結婚披露宴に着ていく着物を出しました。どうやら雨は免れるみたいです。花嫁さんはもちろん、ご両家の皆さん、よかったですね。私も、嬉しいです。

今回の着物は娘時代に伯母(父の姉)があつらえてくれた手描き友禅の付け下げです。友禅というとアウトラインが描かれていて、その中に(塗り絵みたいに)色をさしたものが多いのですが、これは作家が直に画を描いたものなので、とても個性的で価値のあるものです。伯母に頂いた時はまだ20代だったので、優雅な花柄に抵抗があったのですが、今の私はこの着物を実に美しいと感じます。着物だけは、自分の好みを通さず母や伯母の言う通りにしてよかったと思っています。

 



明日の揃いです。新勘九郎さんのお練りやら襲名披露やらで、淡い色の着物に淡い色の帯で美しく装ったお母さんと愛さん(お嫁さん)を見てから、「はんなり」コーデにも憧れているのですが、手持ちの白っぽい帯は全く似合いませんでした。結局、濃い色で締める江戸の装いとなりました。が、これはこれでとても良い気持ちになります。



人間国宝・北村武資作、経錦全通袋帯です。経錦(たてにしき)は経糸(たていと)で地と文様を織り出しているもののこと。全通は総柄という意味(身体に巻く部分に柄がないものは六通、と言います)、そして袋状に仕立てられているので袋帯、です。シックなのに可愛らしい図柄と色。私の宝物です。余談ですが、私は和装の際、帯揚げだけは古いものを用いません(私の美学です)。なので母の着物や帯は現役状態に保っていますが、(使用すべき)母の帯揚げというものは存在しません。母の匂いがついたまま、箪笥にしまってあります。



伯母から頂いたときはまだ娘でしたので、すそ回しは橙色でした。母没後、母の着物をすべてメンテナンスしていた時期、自分の娘時代のものもすべて、大人になった自分に合わせました。その時、この着物のすそ回しはこちらの色に変わりました。



和装の際、私は必ず帯に茶扇を差します。台付きの袱紗は荷物になるので、ご祝儀をお渡しするときには開いてお盆の代わりにしています。明日は着物がお花なので蝶を選びました。表千家ですので、骨は白竹となります。茶道の先生から頂いたもので、とても気に入っています。



こちらの草履もお気に入り。鼻緒の太さとツートーンが今様でかっこいい!と(今のところ)思ってます。和装も流行というか、自分自身の流行に乗っ取って楽しむので、好きだった組み合わせが変わったりします。

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