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わが母の記

父も母も会社を持っていたので、私の世話はおばぁちゃんがしていた。「おばぁちゃん子は三文安」と言われても意味がわからなかったが、早起きだったので、その三文を相殺して生きていたといえよう。何歳だったか忘れたが子供の頃「しろばんば」を読んだ。「しろばんば」に感情移入しないおばぁちゃん子はいないだろう。「しろばんば」からはじまり「夏草冬濤」まで、読書中は主人公と共に呼吸した。どうしてお母さんと住んでないの?可哀想、でもおばぁちゃんがいてよかったね、そんな想いをきゅんきゅんさせながら読んだ。遠い日のあの少年が、今日観た映画の中で救われていた。嬉しくて涙がでた。


ーーー子供叱るな来た道じゃ 年寄り笑うな行く道じゃーーー
映画を観て会社へとテクテクと歩きつつ、思い出すのは亡き母がノートに記したこの言葉。

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