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春陽漁介率いる、プロデュースユニット四方八方(ふぉーほーやっほー)久々に公演中である。劇団5454(ランドリー)第2回公演「ト音」で動員数1000を越えた実績が良きプレッシャーとなっての今回、さらさらと渓谷を流れる湧き水のような作品となっている。

舞台は都心から少し離れた町(村?)古民家。彼氏にふられ上司に怒られの、てんでダメな女性編集者が迷いこんだそこは、妖怪達の集会所であった。人間の持つ(持っているらしい)様々な感情を、ダメ記者のしどろもどろなアドバイスで体得していく妖怪達。そこには私たちが日々の中で(おそらく)最も克服したい「恐怖」という感情の(そのものである妖怪ですら、いや、そのものだからこそわからない)答えがある。

恐怖とは何か?

前半だけではあたかもそれがテーマかのように思うだろう。が、もちろん違う。その答えは最も感情的でない役どころの妖怪が、中盤でさらりと言葉にしてしまう。つまりこれはどういうことか?

古畑任三郎や刑事コロンボが、推理ドラマ体裁でありながら最初に犯人を明示してしまうのと同様、うまい書き手があっさりとテーマを手渡すわけがない。とても繊細に最も丁寧に積み上げてくる(作品の好き嫌いは別の話)。古畑やコロンボにおいてのテーマが犯人がなぜ犯人となったのか?または、ならざるを得なかったか?の中に語られるように、「Interview with dark」のテーマは「恐怖とは何か?」ではなく、別の何かである、ということだ。わかりやすいセリフに騙されてはいけない。言葉で感情を表現し過ぎることを、誰よりも嫌う作家であることを名言しておく。これからご鑑賞の方々は、お金の無駄にならぬよう、湧き水のように心にあふれてくるものをすべて!!!  飲み干してみてほしい。残り4回お見逃しなく。



 

 

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